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サーフボードの素材によってあなたのサーフィンが変わる!板の素材知識を深めて自分に合うボード選びを!

サーフボードは毎年進化をしていて、5年くらい前のモデルになると現行モデルとはスピード、フロー、マニューバーなどが異なってくると考えられます。

これは全てのボードカルチャーのギアにおいて言える事かもしれません。

そんな進化が進む中で、サーフボードの素材も年々進化しています。

今回はあなたのサーフィンも進化してしまうかもしれない、様々なサーフボードの素材のポイントをお伝えします。

素材の様々な種類

サーフボード 素材【ポリウレタン素材(PU)】

ポリウレタンに発泡剤を加えて作られる発泡フォーム、ポリウレタンフォームのブランクス。一番多く使われている素材です。

ガラスクロスで巻き、レジンと呼ばれる樹脂で固められ完成します。

比較的安価に作成出来るのと、歴史が長い素材です。

加工しやすいので、オーダーしたとしても納期が早いのも特徴。

適度なしなりがあり、板を踏んだ分だけ跳ね返りがあります。

車で例えるならマニュアル車のような存在。

アクセルを踏んだ分だけダイレクトに駆動する感じ。

そして波質にとらわれる事なくオールラウンドに使える素材でもあります。

WCTの選手もよっぽどの小波でない限りポリエステルのボードを使用しているようです。

後ほど触れますが、反発が強すぎる素材のボードだと、大きな波や硬い波で板が弾かれる傾向があります。

欠点は重くなるのと壊れやすいという点があります。他の素材に比べると重いです。

とはいえ他が軽すぎるのであって、ポリウレタンの板が極端に重いというわけではありません。そこまで気にする必要はないでしょう。

壊れやすいというのも、他の素材に比べるとです。

ちょっと落としたり、膝や肘が当たったりするとクラックというヒビが入る事があります。

【EPS】

軽くて反発性に優れ、強度も高い。3拍子揃った素材。

ポリスチレンのビーズ法による発泡フォームです。

発泡スチロールと同じ製法ですが、強度、難吸水性、シェイプのし易さを追求してサーフボードの材質へと進化させた素材。

ポリエステルボードと同じようにガラスクロスで巻き、エポキシ樹脂で固めます。

価格は高めで、メーカーによってバラつきがありますが、2~6万円ほどUPします。

さらに作成に時間がかかり、納期が4カ月~半年ぐらいかかります。

表面上は強度が高く、硬い印象を受けますが、反発性に優れ、軽い踏み込みで大きく跳ね返ってくるので、柔らかい波や、小波、脚力のない人にオススメです。

反発が大きいという事は、少ない力でスピードを出せるという事です。

プレセボなどに代表されるモールドボードと呼ばれるものは、このEPSを強度の高いラミネートを施しているものです。

強くて軽い。 パワーレスな日本の波にマッチします。

さらに昨年話題になったChannel IslandsFLEXBAR、エコ木材でサンドイッチしたFirewireTIMBARTEKなど、同じEPS素材といえども様々な構造の物が存在します。

詳しい特徴や性能はサーフショップで聞くことをオススメします。

デメリットの一つとして、EPSのボードは黄ばみやすいという点があります。

これはオーダー時に白いエアブラシを吹き付けることでかなり防ぐことが可能です。

メーカーにもよりますが、ブラシオーダー出来るのであれは是非オススメします。

※上がEPSで下がPU↓
EPSとPU

【XPS(extruded polystyrene)】

XPSポリスチレンの押出法による発泡フォーム。

代表的なものだとXTRと呼ばれるものがあります。

密度が高く、完全密閉状態の気泡で出来ているので理屈では吸水性が無い素材。

信じられないかもしれませんが、水を吸いません。

極端に言うと、クラッシュしてもそのままでOK。

PUやEPSに比べて強度とフレックス性が優れていて、耐久性も高く長持ちする。

とにかく板を壊すことが多い!って人にはオススメです。

PUより軽くEPSよりは少し重い。

EPSの軽さが苦手な人にはちょうど良い感触です。

【カーボン素材 中空構造】

AVISOAVISOなどに代表されるカーボン素材のサーフボード。

どこかレーシーな雰囲気があるボードですので、好き嫌いが分かれるところですね〜。

ただし、強度に関しては最強です。

カーボン素材はF1カーやスペースシャトルに使われるほど強度が高く、軽量な素材です。

さらにメリットとして、中空構造(中が空っぽ)なので軽量という点があります。

中に水を入れて波質に合わせてウエイトバランスを取るという裏ワザもあります!サーフボードに水を入れる

その他にもS-COREというサロモンが開発した中空構造の素材もあります。

しかしながら中空構造の乗り味は賛否両論。

ポヨンポヨンした乗り味が馴染めないという声も聞きますので、一度は必ず試乗することをオススメします。

試乗して自分に合った素材を見つけよう!

自分に合った素材結局のところ、どれが良いのかというのは一概に言えません。

素材に関してはその人のライディングスタイル、板の踏み方、体重、フィーリングの好みがあります。「高い素材が良いに決まってるじゃん!?」という事では決してないんです。

出来ればメーカーやショップが主催する試乗会に参加して、感触を掴んでから購入することをオススメします。

サーフボードは高い買い物ですから、じっくり慎重に。

色々と試し続けると、いつかあなただけのマジックボードが見つかるはずです!

海での大事な相方になるのですから、結婚相手を選ぶように真剣に吟味しましょうw

あなたが最高なボードと巡り会うことを願っております☆

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