23Dec
環境汚染が問題になっている今の世の中ですが、ここ最近で特に注目されている問題が放射能による環境汚染です。
ご存知の通り3.11の後からは事故による放射性物質が海水を汚染しているとのニュースがとても多く出回りました。
あれから時間が経ちましたが、今はどのようになったのでしょうか。
問題はないのか?あるいは本当に汚染されているのか⁇
ダイバーの私なりに調べてみましたのでご紹介したいと思います。
放射能汚染での魚への影響
東北を中心に、太平洋側の海水は放射能により汚染されていると考えられています。
人体にも有害な物質は、魚にも何か影響があるのでしょうか。
我々、海を身近に感じる人間としては、やはり気になるところですよね。
見た目での影響は巨大化などの奇形があるかと思います。
ですが、重要なのは内部の影響ですよね。
魚への影響というと、それを食べることによる影響という意味合いでしょうから気になるところはそこなのではないでしょうか。
厚生労働省は、食品の放射性セシウムの基準値を100ベクレル/kgと設定しています。
ですが、安全なのは10ベクレル/kgだと言われています。
おや、随分と差が開いていますね!?
双方に違いがある場合は安全な方を基準にするというのはダイビングでは鉄則ですのでそちらを基準に考えた方が良いでしょう。
ベクレルとは放射性物質が放射線を出す能力、つまり放射能の強さを表す単位です。
例えば、2013年3月には、福島第一原発の港湾内でとれたアイナメからは1kgあたり74万ベクレルの放射性セシウムを検出したと発表がありました。
これは基準値を大きく超えていますのでとてもヤバいということがわかります。
また、2016年上半期の海産物からの検出値は12.1ベクレル/kgでした。
あの事故から5年の時間が経過してもなお、安全基準を上回っているのです。
やはり北海道南部から関東までの広範囲に渡っています。
一度汚染されると、これを解決するにはとても長い時間が必要です。
先程から放射能とかベクレルとか言っていますが、なんか難しく感じて正直わかりにくくないですか?f^^;
そこについても調べましたのでちょっとまとめてみます。
放射能と放射線の違い
放射能や放射線、放射性物質といった言葉がありますが一体何を指しているのでしょうか。
このままではわかりにくいので電球に例えて説明してみます。
まず、電球は放射性物質です。
物質ですから放射線を出すもののことになります。
放射性物質から出る放射線は、電球から出る光にあたります。
放射能は、放射線(光)を出す能力になりますので光量にあたりますね。
物質があり、線が出て、その能力を表していると考えると理解しやすいです。
先程から出てきているベクレルは放射能の強さを表しますので、光量がどのくらいあるかということですね。
因みに、人体に影響を与えているのものはシーベルトといわれます。
これは、どのくらい眩しさを感じるのかと例えることができますね。
ベクレルが高いと目が開けられないくらい眩しくて、低いと大した影響はないのと同じだと考えると分かりやすいかもしれません。
ですから、10ベクレル/kgを超えると人体は眩しいと感じてしまうのですね。
2016年時点でも東北エリアはまだ眩しそうです。
やはり魚は汚染されている
上記のデータからも、2016年上半期時点ではまだ海産物は放射性物質により汚染されていることがわかります。
つまり、これを口にすることは内部被曝につながるということになります。
では、私たちはもう魚を安全に食べることはできないのでしょうか?
それは、汚染されてたエリアはどこかを考えると答えが出るのかもしれません。
私は西日本に住んでいるからということもあり、個人的にはあまり気にせず海産物を口にしています。
魚はどのように回遊して生息しているのかを考えると、どのエリアで獲れたどの種類の海産物は安心できるかということが分かりますよね。
不安がある方やできるだけ口にしたくないと考える方はそういったことを考慮すると回避できます。
もちろん、積極的に口にはしたくないでしょうが、日本の市場に出回るということは日本の安全基準を満たしているということです。
ですから、不安がある方以外の方はあまり深刻な問題だと考えなくても良いと思います^^
不安を感じることはリスク回避にもなりますので良いことですが、あまり考え過ぎるのも疲れてしまうのではないかと思います。
汚染されていない魚が食卓に並ぶことを願うばかりであります(´∇`)
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