11May
今日、健康志向や2020東京オリンピック種目の決定のなどの後押しもあり、サーフィンは密かなブームと言われています。
当たり前のように「サーフィン」という言葉が使われていますが、どのように生まれ発展してきたのかは意外と知られていません。
今回は知ってみると非常に興味深いサーフィンの歴史についてご説明します☆
サーフィンの原型 古代サーフィン
このスポーツを発明したのはハワイやタヒチに住んでいた古代ポリネシアの人々と言われています。
しかし、古代サーフィン、つまりサーフィンの起源はあまりに古くて、いつ始まったのかははっきり解っていないのです。
少なくとも西暦400年頃にはサーフィンの原形のようなものが既に存在していたようです。
日本で言うと、安土桃山時代、江戸時代あたりにもう原型が生まれていたという事になります!Σ(・◇・。)なぬー!? 想像もつきませんねッ!
そして、海の上で板に乗るという事は、ポリネシア民族のライフスタイルと密接な関係がありました。
海の民といわれる古代ポリネシアの人々は、大航海時代といわれた大洋を航海する高度な技術を持っていました。そのような彼らの発明の一つにアウトリガーカヌーがあります。
カヌーの片側を支持する浮の着いたこのカヌーは、転覆に強く、彼らはこのカヌーで珊瑚礁の外へ漁に出かけました。
珊瑚礁には毎日のように波が押し寄せていますから、カヌーが漁から帰るときに必然としてその押し寄せてくる波に乗ってしまうわけです。
その頃からきっと波に乗るのが上手な漁師はみんなに尊敬されたことでしょう。
漁業の技術の一つであったその”波乗り”が、いつのまにか娯楽として一人歩きを初めて、そしてカヌーは次第に小さくなり、オロとかアライアと呼ばれるサーフボードの原形が誕生したのだと言われています。
現代サーフィンの誕生
現代のサーフィンの発祥というと、一般的にはハワイと言われています。
近代サーフィンの父と呼ばれるデューク・カハナモクが有名ですね。
ワイキキビーチに立つ銅像は観光スポットにもなっています。
その昔、ワイキキビーチだけは、サーフィンが禁止されていなかったようです。
その為、現地の人々の間で再びサーフィンが楽しまれるようになり、さらにサーフィンを見た移住者からも人気を集めていきます。
サーフィンが世界に広まるきっかけを作った人物として、ハワイからカリフォルニアに移住したジョージ・フリースも大きな存在です。
そしてデューク・カハナモクはカリフォルニアにサーフィンを広め、ライフガード組織設立の重要性を訴えます。
デュークはさらに世界各国でサーフィンを披露し、特にオーストラリアのサーフィン文化を発展させるキッカケになったと言われています。
現代のサーフィンはコンテスト、カルチャー、ライフスタイルと、様々な形に変えて世界中の人を魅了しています。
日本ではあまり考えられないかもしれませんが、アメリカでは『サーフィン = 生活の一部』なんですね^^
「朝、散歩に行くようにサーフィンをする。」日本人からすると、何を遊び呆けてるんだ!?と言われてしまいそうですが、文化の違いでしょうね^^;
日本でも朝ウォーキングやランニングをするのが一般的ですが、これがアメリカではサーフィンに置き換えられているだけなんです。
日本のサーフィンの歴史
日本のサーフィンの歴史はまだまだ浅く、ざっと60年ほどです。
現に日本でサーフィンを始めたという川合幹雄さんなどのレジェンドサーファーは、まだまだ現役です。
しかし、日本でも古くから「板こ乗り」や「瀬のし」と呼ばれるサーフィンのような遊びが楽しまれていたそうです。
当時は水着を着てフロートなどの浮き板を使って遊んでいました。
戦後はアメリカ軍がレジャー施設として、九十九里浜や湘南に訪れるようになります。
そして1960年代になると、外国人を真似したサーフィンも楽しまれるようになりましyた。
その後、愛好者たちによる日本サーフィン連盟が発足すると、1970年代にはサーフィンが大流行し、サーフカルチャーが定着します。
湘南ボーイ、陸サーファーなどの造語も作られましたねw
今では日本中のポイントが開拓され、老若男女楽しめるスポーツとして認知されるようになりました。
さらには2010年の大原洋人選手のUS OPEN優勝や、カノア五十嵐選手のCT参戦、パイプマスターでの準優勝など、ここ近年の日本人の活躍から目が離せませんッ!!!
歴史を知るともっとサーフィンを愛せる
簡単にサーフィンの歴史をご説明しましたが、よくよく考えると海の上で1枚の板に乗るということ自体は400年前となんら変わっていません。
板の形や素材は年々進化していますが、このカルチャーを楽しんでいるという事は、この先何百年経っても同じなんでしょうね。
ぜひ先人たちの努力や、功績を振り返ってみてください。
ただ海の上で波待ちしているだけでも、感慨深くなるものがあると思いますよ(*・∀-)☆