2Feb
あなたはプラスチックごみによる海洋汚染について、どれくらいご存知ですか?
プラスチック製品は非常に便利な素材として、私たちの日常生活に大変馴染み深いモノとなっています。
しかし、実はこのプラスチック、完全に腐敗するのには相当な時間がかかります。
もし、そんなゴミが海に流れ出た場合、それらのゴミは一体どこへ行くのか考えた事はありますか?
本記事では、地球温暖化と並び大きな環境問題となっている、プラスチックごみについてシェアしたいと思います。
海のゴミはどこに行くの?
プラスチックは軽く、水にも強い素材のためプカプカと浮かび流れて、とても遠い距離まで進んでいきます。
流れ出たプラスチックゴミのうちいくつかは波や潮の流れに乗り、深海深く持っていかれて漂っていると言われています。
深海生物からマイクロプラスチックが検出されたことも話題になりました。
残りのプラスチックごみは、海の表面に浮かんでいるものや、ビーチに流れ着いているものもあります。
実は私たちの食べるシーフードにも?
実はプラスチックは、海に浮かんで溜まっているだけではありません。
プラスチックは完全に腐敗するまで100年がかかると言われています。
その腐敗する前に小さな破片になって、最終的には私たちが食べるような魚などの中にも行き着きます。
私たちの食べる魚だけでなく、その他の海洋生物全般にももちろん影響があります。
死んだウミガメの胃の中を調べてみると、大量のプラスチックで埋め尽くされていたことを発見した研究チームもあり、ウミガメの約半数はプラスチックを食べてしまっていると示唆している研究結果もあります。
ふわふわと海面に浮かんでいるプラスチックを見てエサと間違えて食べてしまったり、偶然飲み込んでしまったりするようです。
サンゴにも悪影響
毎年大量に海に流れ出ているプラスチックは、海洋生物だけではなくサンゴにも張り付き多大なダメージを与えています。
特にサンゴの枝に引っ付きやすいとされており、サンゴに引っ付くとその枝が折れる原因、または感染の原因になり、そのまま病気になってしまい死んでしまいます。
地球温暖化がすぐにパッと思い浮かぶ健康なサンゴ礁現象の原因かと思いますが、プラスチックごみももちろん悪影響を与えています。
下記の記事ではサンゴへのダメージについては詳しく解説しております。ぜひ、合わせてお読みください。
海外の取り組み
日本は正直、欧米諸国のアンチプラスチックの取り組みと比べると遅れていると思います。
日本はとても便利な国でその便利さに慣れてしまっていますよね。
日本のカフェではコールドドリンクは全てプラスチックカップが使用されており、さらにプラスチックのストローが使われています。
欧米では、ほぼプラスチックのストローを見かけることはありません。
テイクアウェイなら紙のストロー、店内で飲食をする際には紙のストローか金属など使い捨てではない素材のストローが使用されています。
自分で使い捨てではないストローを持ち歩いてる人もいます。
ストローだけではなく、カップを持ち歩いている人も多く見かけます。
飲食店側もそれを推奨するために、自身のカップを持参されたお客さんには割引があるお店が多いです。
これはエコの観点だけではなくコストの削減にもなりますから、環境問題だけでなく経済的にも嬉しい事です☆
そしてレジ袋は、大抵どこへ行っても有料です。
そのレジ袋もペラペラな袋ではなく、しっかりした素材で作られており、その後に繰り返し使えるように工夫されています。
私たちにできることは?
欧米諸国が偉いと端的に言いたいわけではありません。
以前ニュースで日本の大手飲食店が、クッキーでつくられているストローの提供を開始することを検討していると見ました。
また、日本のゴミの分別は欧米諸国の何倍も細かく設定されており、リサイクルへの信頼感は強い印象があります。
ただ、海へのゴミの流出は、アジアからの流出がほぼ半分を占めていると言われています。
毎年世界中から1500万トンものプラスチックが海洋に流れ出してるとされています。
さらに怖いことに、2025年にはそのゴミの量が2018年時点の2倍になるという研究結果も出されています。
そしてなんと!2050年には魚の数よりプラスチックごみの方が多くなるのではないかとまで言われているのですッ!!
私はスキューバダイビングが大好きで、綺麗な海の中にいることが大好きです。
色々な研究結果から、そんな綺麗な海の景色を見られる時間は長くないとは言われているのが残念でありません。
いつまでも青くてキレイな海を見られればいいなと心から思っています。
小さい事ですが、個人的には個包装の多い商品は避けたり、レジ袋はもらわず買い物袋を持参するようにしています。
他にも、ラップの使用を控えるようにしていて、100円均一で売っているシリコンカバーを代わりに使用しています。
コンビニで貰うその袋は本当に必要でしょうか?
あまり固く考える必要はないので、あなたも少しだけエコについて考えてみませんか?
普段の生活で少しだけ変える事ができる行動がきっとあるはずです。
ダイビングだけに限らずに目いっぱい海のレジャーを楽しめる環境を目指しましょう!