9Mar
水中にはいろいろな風景があります。それこそ生物や地形などいろいろです。
その中でも私がダントツでときめくのが沈没船です!
沈没船には様々な種類や歴史が刻まれていて、見れば見るほど引き込まれていきます。
船内を一つ一つまわるワクワク感♪映画のワンシーンに溶け込んだようなドキドキが止まらないスリリングな感じ。人工物の沈船と自然物の魚や珊瑚たちで成り立っている非現実な世界。通常のダイビングでは味わえない感覚にやみつきになります(⁎˃ᴗ˂⁎)
この記事では、いくつもあるレックポイントの中で「ここだけは外せないッ!」という場所を厳選してお伝えします。
ちなみに…
レック(wreck)とは、英語で海難、破壊、難破船、破船を意味していて、海中に沈んだ船や飛行機などの人工物の周辺や内部を潜るダイビングをレックダイビングと言います。
世界最大! S.S.President Coolidge(バヌアツ)
南太平洋に浮かぶ83の島からなる独立国、バヌアツ共和国。
日本からだとオーストラリアかニュージーランドから乗り継いで向かいます。
文化や大自然がありのままの状態で、治安も大変良く、観光業も盛んになってきています。
まだ日本からの直行便がないのが残念!(*>д<*)
その中のエスプリットサント島にあるダイビングポイントの一つが、プレジデント・クーリッジ号です。
かつて大西洋航路の豪華客船だったプレジデント・クーリッジ号は、軍に徴用され、兵士や物資を輸送していました。
1942年第二次世界大戦中に誤って機雷に触れてしまい、現在の場所に沈没。
全長201mもあり、一日では潜りきれません。全長268mあったタイタニック号を彷彿させる存在感です。横たわって沈んでいるので、例のポーズはカメラの向きやポージングなど気を付けないといけませんね(笑)
ビーチエントリーですが、減圧ダイブと地図とインストラクターが必須です。
レックダイバーの名にかけて潜るべきポイントです。
American Tanker(グアム)
日本から直行便で約3時間半と気軽に行ける常夏リゾートで人気のグアム。
アプラ湾の防波堤右側にあるポイントです。
戦争で沈んだと思いきや、アプラ湾の整備の為にテトラポッドの代わりにしようとしたけど、場所を間違えて沈められて結果ダイビングスポットになった、というちょっとうっかりしているポイントです。笑
ボートエントリーですが、インストラクターがいれば初心者でもトライしやすいです。
筆者はここでレックデビューでした^^
船室の上部に故意につけた星条旗があるのでそこで写真を撮るのがマスト。
いい感じの写真が撮れます♪
周りも珊瑚の森が広がっていて、沈船以外も楽しめる一石二鳥なポイントです。
USS EMMONS(沖縄・古宇利島)
国内で不動の人気の沖縄。
本島の北部にある古宇利島にも眠っている船があります。
1945年第二次世界大戦にて、大破されてしまいました。
生存者を救出後、秘密漏洩を防ぐために米軍が自ら沈めたのがエモンズです。
破壊されつつも、ほぼ原形を留めています。
巨大な主砲やヘルメットまでも当時のまま海底で眠っていて、無言で圧倒されるポイントです。(*゚ ∇ ゚ )オォー 不発の魚雷などもあるので、絶対に触らないようにしましょう。
こちらの動画を見るとよりリアリティーが湧きますよ☆
このポイントだけに限ったことではではありませんが、戦没者もいますので、戦争という悲しい歴史を忘れないように、心の中で手を合わせてご冥福をお祈りしましょう。
沈船イラブ(沖縄・宮古島)
離島、宮古島にあり、風向きや台風などの関係で、晩春から晩夏までの期間限定というレアなポイントです。
伊良部大橋が開通するまで伊良部~宮古島をつないでいたカーフェリーを沈めてダイビングスポットにしました。
基本、レックダイビングは深い場所で、船内も狭いのでスキルが必要ですが、イラブは浅めです。 最大水深18m、船内も広いので初心者でも安心して行けます☆
その広い船内にはアカククリやツバメウオ、スカシテンジクダイやキンメモドキなど、季節に合わせて魚群がお迎えしてくれるので、不思議な優越感を感じ、浦島太郎の気分を味わえますよ^^
沈没船マニアになろう!笑
いかがでしたか? レックダイビングしたくなってきましたよね!?
ポイントによっては、アドバンスランク以上を求められたり、水深30mを超える場合はディープSPが必須です。
ランクについての詳しくは下記の記事を参考にして下さい☆
ポイントにもよりますが、ほとんど水深が深いのでディープダイビングとなることが多く、潮流などの変化が激しい場合もあります。
潜降・浮上がスムーズにでき、中性浮力が保てるようスキルを高めておくと、より楽しいレックダイビングができますよ♫
いつもと違う角度でみる水中は格別なので、ぜひトライしてみてくださいねッ^^