22Jan
近年、環境問題が世界中で注目を浴びています。
海の環境汚染のひとつに珊瑚の白化現象があります。
これは造礁珊瑚と呼ばれる珊瑚がダメージを受けてしまう現象のことです。
なぜ、珊瑚の白化現象が問題なのか?そして、どのような対策があるのか?について調べましたのでご紹介します☆
ダイバーの方も、ダイビング以外のマリンスポーツをしている方も、珊瑚について少し考えていただけると嬉しいです^^
珊瑚の白化現象とは?
珊瑚の白化現象とは、世界中の海に広く分布する造礁珊瑚(ぞうしょうさんご)と呼ばれる種類の珊瑚に起きる現象です。
この現象は珊瑚の体内にある、褐虫藻(かっちゅうそう)という藻の仲間を体外へ放出することによって起きます。
放出したことにより、石灰分の骨格が透けて見えることで珊瑚が白く見えるのです。
褐虫藻は光合成をしますので、これがなくなると珊瑚は光合成ができません。
そして、珊瑚は動物ですが動くことができませんので光合成ができないと栄養不足になってしまいます。
そして、長い時間白化状態が続くと珊瑚は死滅してしまっちゃうんです…。
実は凄い珊瑚の重要な役割
珊瑚が死滅してしまうとどのような影響が出てくるのか?
珊瑚は海の中でどのような役割を果たしているのか?
まずは、先ほども触れた光合成を行います。
酸素の排出量は木の6〜16倍とも言われています。
地球上の6割程の二酸化炭素濃度のコントロールも行なっています。
さらに、海の生物の4分の1を保護する役割もあります。
これは、小魚が棲みついたり隠れたりしているんですね。
天然の防波堤の役割もあります。
海岸の侵食を防いでいるんですね。
このように珊瑚は海の生物だけではなく、私たち人間にとっても非常に重要な役割を果たしているのです!
そんな珊瑚が白化現象で死滅してしまったらもう大変です(゚ロ゚;)
珊瑚が白化する原因
珊瑚の白化現象の原因には《環境汚染》と《水温の上昇》があります。
環境汚染とは、洪水などにより赤土を含んだ水や、人間が個業廃棄物などで汚した水が大量に流れてくると起きます。
地上の汚れは水となり全て海へ流れます!!!
なので、地上をキレイにすることって、実は海をキレイにするってことなんですよ。
そして、海水温の上昇は、地球温暖化によるものとエルニーニョ現象のように短期的なものがあります。
珊瑚にとって水温25度〜28度は適温で、とても過ごしやすい環境です。
これが太陽の熱によって30度を超えると白化が起きると言われています。
原因は、水温が上がると褐虫藻が有毒化することにあります。
有毒化した褐虫藻が体内にあると危険なので、珊瑚は自ら放出をするのです。
水温が元に戻ると、再び褐虫藻を体内に入れますので珊瑚は復活できます。
しかし、水温が戻らないままだとこのまま死滅してしまうんです…。
この水温の低下には、なんと!台風の影響が必要なのですッ!
台風によって海水がかき混ぜられ、上昇しすぎた水温を下げる!といった具合です。
台風って、地球にとってはメリットもあるんですね〜。
珊瑚を白化させないために私たちができること
珊瑚が海にとってとても重要であることはわかりましたね。
では、そんな珊瑚を白化させたり、減らしたりしない為にはどうすれば良いのか?
先ほども述べたように、水温が高くなると白化は起こりますので、まずは温暖化を抑制する必要があります。
地球温暖化の影響は珊瑚にまで及んでいますので、一人一人が今以上にもっともっと気を付けないといけません。
また、水質の汚染も影響しますので、ゴミや排水の問題にも気をつける必要があります。
…大きなことはできないと思います。
しかし、私たち一人一人が出来ることをするだけで、きっと変わるはずです!
たとえそれがどんなに小さな事であろうと、やらないよりはやった方が良い!
海を愛する、そして、マリンスポーツを愛する皆さん!
今まで以上に普段から環境を意識をして、海を守っていこうではありませんか!
「電気をこまめに消す。」
たったこれだけでも良いと思うのです。
それを「私は珊瑚の為にやっているんだ!」と思うだけでもやる気になりますよね♪
そして、ダイバーの皆さんは、ダイビング中にも気をつけることがあります。
それは、珊瑚に乗ったり踏んだりしないことです。
白化ではありませんが、折れたり死んだりしてしまいますよ。
珊瑚からの恩恵を忘れず、共存できている事に感謝をして、これからもキレイな珊瑚礁を観られるようにし続けたいですね☆
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