20Dec
学校や職場で初めて人を教育する立場に立った時、なかなか思うような結果に結びつかず行き詰ったことはありませんか?
筆者もその一人で、そうした事が仕事の上で一つの悩みとなり、書店で膨大な難しい専門書をあれこれ手に取り勉強しましたf^^;
ただ、人をマネージメントする能力は、こうした努力とは別に、類まれたセンスも必要だと個人的には思います。
それを証明するかのような実績を残した“サーファー”改め“サーファーコーチ”が今回紹介する元ワールドツアーサーファーの“グレン・ホール”です☆
2016年に見せたコーチとしての手腕が抜群でしたからね!^^
今回はそんな“グレン・ホール”からコーチング術を学ばせてもらいましょう!
経験を基にコーチへ転身!
■年 齢 :35歳
■出身地 :オーストラリア
■スタンス:グーフィー
“グレン・ホール”はオーストラリアで生まれ育ち、2015年まではWCT選手として活躍しました。
引退後はコーチに転身し、その翌年に2人の選手を共に自身最高の“WCTランキング”上位へと導いた立役者として注目される存在となりました。
ちなみに“WCTランキング”上位へと導いた選手とは、2016年のワールドツアーで目覚ましい活躍を見せ注目を集めた“マット・ウィルキンソン”と “タイラー・ライト”です。
“マット・ウィルキンソン”の活躍は以前ご紹介させていただきましたので、そちらを是非ご覧ください!
⇨レジェンダリー サーファーズ #10 Matt Wilkinson(マット・ウィルキンソン)
そういった選手時代を上回る活躍で、一躍凄腕コーチとして“グレン・ホール”の名が世界に知れ渡り、これほどまでの結果を残す成功の秘訣があると思いきや!本人曰く、「良い結果へ結びつけた明確な秘策は見当たらない」とのことなのです・・・f^^;
強いて心掛けている事と言えば、試合の時とそうでない時とのメリハリを付けていることです。
試合の限られた時間の中では、技術的な細かい指導が却って逆効果になることも少なくないということから、改善すべき細かな指導はせずナーバスになりがちになる試合にこそ、選手が常に冷静な判断ができる状態に保つサポートが重要だと語っています。
“グレン・ホール”のコーチング術は、もともと持ち合わせていた“コーチングセンス”と、選手との信頼関係なくて成立しないということかもしれませんね。
“コーチ”は引退したサーファーの高収入職業!?
“グレン・ホール”のコーチング術が注目されているのも、ツアーを回る選手を取り巻く環境が大きく変化したからだと言えます。
90年代のASPの時代は、選手は一人でツアーを転戦し、全てを自分で賄うのが普通でしたが、現在のトッププロにはマネージャーやコーチ、トレーナーなどの選手を支援するサポーターが契約でツアーに同行しています。
なかでもコーチの収入は獲得賞金の10%と言われているため、“グレン・ホール”の場合、“マット・ウィルキンソン”のUS 200,000ドルと “タイラー・ライト”のUS 73,250ドルを考慮すると、US 27,325ドルの収入を得たことになります!
これはメンズのランキング10位内の選手が獲得した賞金に匹敵する稼ぎがあることになります!現役を引退してからの職業に、今までの経験を活かせるサーフィンコーチを選択することで“グレン・ホール”のように現役の時より収入が増えるなんてことも!?^^
この様なことから、賞金を獲得する事にやりがいを持って戦っているツアー選手もいますが、いかにツアー選手が過酷な状況で戦っているかが分かりますね・・・。
もっと上手くなりたい、チャンピオンになりたいという気持ち無くしてツアー選手としてやっていくことは、やはりとても難しい事だということが伺えます。
トッププロを育てるグレン・ホールのサーフスタイル
では、数多くの選手をトップ選手へと育て上げる“グレン・ホール”自身のサーフィンはどのようなものか?気になりますよね!^^
今年も、先日ハワイで行われた毎年一年を締めくくるにふさわしい白熱した戦いを見せてくれるコンテスト“Billabong Pipe Masters”ですが、2015年のこのコンテストを最後に“グレン・ホール”は引退となり選手としてのサーフィンは見納めとなりました。
今回はDHDのミニツインに乗る、最近のグレン・ホールのフリーサーフィン映像をご紹介したいと思います!
選手時代とは違い、アンダーグラウンドなスタイルのサーフィンを楽しんでいますね!^^
最近はこういった“オルタナティブ系サーフィン”などと言った『シングルフィン』や『ツインフィン』のサーフボードが注目されています。
大きな特徴は『トライアルフィン』ボードのような縦方向へバシバシ波に当て込むアプローチを得意とするのとは違い、横の動きを重視されて作られています。
『ツインフィン』はスムーズで速度のある滑走とクイックな回転性を持ち合わせたサーフィンの楽しさを詰め込んだボードになります。
また『シングルフィン』は基本に忠実な動きをするので、ドライブが効いた滑走と大きなラインでキレのあるターンが特徴のボードです。
どちらも、日本に多い厚めの波や緩斜面で発揮するボードです。
ただし『ツインフィン』はセンターフィンがない分、テールが抜けやすいので動かしすぎるとコケてしまいます。笑
なので、ボードを動かすのではなく、しっかり傾けて乗る意識になりレールを使ったサーフィンを身に着ける練習にもなるわけです。
“NALU”でオルタナティブボード特集がされていたので是非、参考にしてみて下さい!
また、コチラの記事でもフィンについて解説しておりますので、是非ご一読くださいませ☆
⇨フィンの選び方一つでレベルアップのスピードが激変!?サーフスタイルに影響するフィンの種類と選び方
これを機に、あなたも“グレン・ホール”のように枠にとらわれないサーフィンを楽しんでみてはいかがでしょうか?^^