17Nov
ダイビングには欠かせないウェットスーツ。
いざ購入しようと思っても…
「いろいろ種類があってどれを選んだらいいか分からない!」
という方も多いのではないでしょうか?
今回は、おすすめのウェットスーツとその性能の差を徹底的に解説していきます!
ウェットスーツが必要な理由
まず先に書いておきますが、ウェットスーツの着用は決して義務ではありません。
水温の低い所では必ず着用しますが、実際夏の沖縄や海外など水温が高い場所では、ウェットスーツを着ないままダイビングをする方もいます!
ウェットスーツを着る理由としては「体温の低下を防ぐ事(保温)」と「クラゲやプランクトンなど水中生物から身を守る事(保護)」が大半を占めます。
安全上から見ればウェットスーツは絶対に着てもらいたいのですが、一方で「ウェットスーツは苦しい」「暑くて無理」という声があるのも事実です。
ウェットスーツを選ぶ際の注意点
では、そのような悩みを考慮した上でウェットスーツを選ぶ際の注意点をご紹介していきます☆大きく分けて3つありますので、順番に確認してみましょう。
1:形状
まずはウェットスーツの形状をチェックしましょう。
ウェットスーツの形状にはまず大きく分けて2パターン「ワンピース」と「ツーピース」があります。
ワンピースとは1枚で体を覆ってくれるタイプ、ツーピースとは上下で分かれていて2枚着用するタイプ・・・読んで字の如くですね。笑
そこから更に細かく言えば・・・
・長袖・長ズボンタイプの「ワンピース」
・長袖・半ズボンタイプの「ロングスリーブスプリング(ロンスプ)」
・半袖・長ズボンタイプの「シーガル」
・半袖・半ズボンタイプの「スプリング」
・ランニング・長ズボンタイプの「ロングジョン」
・ランニング・半ズボンタイプの「ショートジョン」
・上半身のみの上着タイプの「ボレロ・タッパー」
と形状によって名称があります。
ウェットスーツを購入する際、ほとんどの方が長袖・長ズボンタイプの「ワンピース」を選ぶ方が多いですが、1番のおすすめは半袖・長ズボンタイプの「シーガル」+上着の「ボレロ・タッパー」を組み合わせたツーピース。
暑い時はシーガルのみで潜れるし、寒い時はボレロ・タッパーを着れば保温力も増すので、真冬以外はこれ1枚あればどこでも潜れます!
かなり万能なタイプと言えるでしょう!!
2:厚さ
形状が分かったら、次は厚さです。
よくあるスーツの厚さは3㎜・5㎜・6,5㎜がメインです。
他にも1㎜・2㎜・7㎜などもあります。
もちろん、厚ければ厚いほど温かさも増しますが、その分動きにくくなるというデメリットもあります。
なので、トータルで考えると5㎜が1番バランスが良いです!
水温が高い所で潜る分には2㎜~3㎜でも充分ですが、それで通用するのはあくまで夏だけ。
暑ければ脱ぐなり水を入れるなりできますが、薄いウェットスーツで寒さを感じてしまうとどうにも対応できませんからね。
よく行く場所の水温や時期、自分の体感(寒がりなのか 暑がりなのか)によって使い分けたりしましょう☆
3:素材
形状と厚さを決めたら、最後は素材です。
ウェットスーツは主にネオプレーンと呼ばれるゴム素材で作られてる事が多いですが、これは天然ゴム(一般的なゴム)よりも燃えにくく、耐久性・対候性に優れた素材なのです。
このゴム生地のみで作られたウェットスーツを「スキンスーツ」と呼びます。
しかし、このスキン素材にも弱点があり、一度裂け目が入るとアッという間に破れてしまうのが難点でした。
そこで更に改良されたのが「ジャージ生地」を張り合わせて強度を増した「ジャージスーツ」。強度が数倍あがった上に染色もしやすく、色も豊富にデザインできるのでファッション性も向上しました。
おかげで今の主流はジャージ生地となり、そこから更にたくさんの種類が生まれました!
一般的に販売されているウェットスーツは全て「表面:ジャージ 裏面:ジャージ」の両面ジャージですが、素材を「スキン」にするか「ジャージ」にするかは意見が分かれる所です。中には表面と裏面で素材を変える方もいます。
具体的に言うと・・・
表面:スキン 裏面:スキン
表面:スキン 裏面:ジャージ
表面:ジャージ 裏面:スキン
表面:ジャージ 裏面:ジャージ
の4パターンがありますが、それぞれにメリット・デメリットがあります。
表面がスキンの場合は水の抵抗を少なくできる事と、水はけも良いのですぐに乾くのがメリット。旅行など持ち運びをする時は絶大な効果をもたらします♪
ただ、スキン素材は着色すると強度が弱くなってしまう性質があるので、基本は黒色のみになってしまいデザイン性に欠けます。
また、扱い方が悪いとすぐに破けてしまうのが最大のデメリット。
尖った岩やサンゴに擦ってしまったり、着脱する際の自分の爪も気を付けないといけません。特にスーツを脱ぐ際は裏返しで脱ぐ事が多いですが、表面がスキン素材だとスーツ同士がピタッと張り付いてしまい、うまく脱げない・・・なんて事もあります。
一方、表面をジャージにすると強度も増しているので、そう簡単には破けたりもしません。
スーツ同士も滑りやすいですし、様々な色合いやデザイン性を楽しめるのもメリットと言えるでしょう!
ただし、乾きも遅く、水の抵抗もスキンに比べると増えてしまうのがデメリットです。
裏面に関しては、スキンの場合は水はけが良く乾きやすいので、気化熱による体温低下が少ないという利点があります。
ただし、滑りが悪く着づらいので、上手く着ないとこれもまたすぐに破れてしまうのがデメリットでしょう。
一方、裏面がジャージの場合は着やすさと強度は抜群なのでその分長持ちしますが、水はけが悪く体が冷えやすい・スーツが乾きにくいのがデメリットと言えます。
天気が悪いと何日も乾かず、結果濡れたまま着たり運んだりしないといけないという事もよくあります。
ダイビングをするにはどの組み合わせがおすすめ?
形状・厚さ・素材を細かくご紹介しましたが、ではダイビングをする上では実際どの組み合わせがおすすめなのでしょうか?
私としては「表面:ジャージ 裏面:スキン」の組み合わせをオススメします☆
裏面をスキンにする事で水はけも良く、寒さ防止の効果も絶大になるのでかなりオススメ!
デメリットとして「着づらい」と言いましたが、水を通しながら着たり、着る前にベビーパウダー(シッカロールなど)を塗っておけばスルッと着る事ができるので着づらさのデメリットはすぐ解消できます。
また、今は「サーモスキン」という着やすいスキン素材も開発されています。
表面はスーツの補強と着脱の面を考慮するとジャージがおすすめ!
表面スキンは抵抗も少なく泳ぎやすいのはいいですが、すぐに破れてしまう事と、ダイビング器材の着脱やスーツを脱ぐ時がすごく大変です。
私も表面スキンのスーツを使った事もありますが、かなり気を使いながら着ていても何度も破れてしまいました。
その度に修理をして使っていましたが、それがまたかなりの手間なので、正直時間がもったいないです(^_^;)
また、ダイビング器材を背負う時・降ろす時も滑りが悪く、非常に着脱しにくい・ウェットスーツを脱ぐ時もスーツとスーツがピタッとくっついてしまい、非常に脱ぎづらいなど、ちょっとしたつらさが積み重なってきます。
その点、ジャージにしておけば強度も増し、着脱のしやすさも全く気にならないし、デザイン性も選べるので言う事なしです!
自分に合ったウェットスーツを探そう!
今回はウェットスーツの「形状」「厚さ」「素材」について細かく説明させて頂きました。
今では一般的な通販サイト(Amazon・楽天・Yahoo)でも販売されていたり、ネット上からフルオーダーでウェットスーツ作る事も可能になりました。
オーダーというと値段が高いイメージがありますが、完全なフルオーダー以外にも部分的に修正が可能な「セミオーダー」というのもあります。
また、先述した通り厚さや素材も選べるので、よく分からないメーカーの既製品スーツを高額で買うくらいなら、自分好みのスーツを作る方が良いかもしれませんね!
ぜひ、あなたにピッタリなウェットスーツを見つけて下さいねッ♪