13Mar
ダイビングはいろんな器材を使用します。
なかでもBCDはタンクをホールドし、スクーバ器材をまとめてくれる中心的な器材です。
BCDというのはBuoyancy Control Device(ボイアンシー・コントロール・デバイス)の略で、日本語にすると「浮力調整装置」です。
BCDはレギュレーターとともに重器材と言われ、構造が複雑な部類に入ります。
ただ、複雑といってもハイテクなわけでは無く、フィンやマスクと比べると機械的という事です。BCDの不具合はダイビングの快適性や安全性を損なうので、使用方法や管理方法をしっかり覚えてトラブルを防ぎましょう。
BCDの役割
【水中での浮力調整】
中性浮力をとるために使用します。
一番イメージしやすいBCDの用途だと思います。
浮き沈みを全身で感じて、給排気はこまめに少しずつというのがポイントです。
【水面での浮力確保】
水面の移動や休憩をしたい時、レスキューの時に使用します。
うきわ代わりですね。
初心者ダイバーはビーチ・ボート問わず、エントリーの際、空気をBCDの3/4くらいまで入れておくと安全確保ができて安心です。
エントリーはドキドキとワクワクが混じって変な緊張をしやすいですからね^^
【タンクの固定】
タンクの固定も無くてはならない機能です。
1970年代終わり頃まであまり普及しておらず、それまでは空気袋を持たないハーネスを使用していました。
BCD失敗あるある
みんな一度はやるはずです。いや、必ずやります!笑
これをやってしまうと場合によっては命にかかわるので、復習してきちんと覚えましょう!
【レギュレーターを先にセットしてしまった!】
BCDが入らなくなります。どうやっても入りません。負ける戦いです。
セッティングは必ずBCDからしましょう!
【タンクが水中でBCから外れちゃった!】
タンクベルトの締めが甘いです。
ギュ〜ッと思い切り、タンクの径に合わせてキツく締めましょう!
女性の方は男性にお手伝いしてもらってもいいかもしれません。
このとき男性は上腕二頭筋のアピールができますよ 笑
【レギュレーターホースどっち?】
セカンドステージは右、オクトパスは左です。
「セカンドステージはお箸を持つ手。オクトパスはタコのお味噌汁を持つ手。」と覚えておきましょうw
サウスポーの方は気を付けてくださいね^^
【バルブを開け忘れてしまった!】
バルブは直前に開けて、実際に空気が出るか必ず確認するクセをつけましょう!
BCDの調整のコツ
基本的なボタン操作は「少しずつ」です。
ポンと軽く調整したら自分自身で浮力を感じ取ってから、また少しずつ調整していきます。
ちょっと浮き気味な時はインフレーターホースに付いているボタンを使って「少しずつ」排気をします。
ダンプバルブを使うと、排気し過ぎてバランスが取りづらくなります。
逆に体が沈みがちな時もあります。ウエイトが重すぎたり、深場を潜ったり、ダウンカレントにハマったりするとなりやすいです。
BCDに給気するとき、この場合も「少しずつ」ボタンを押します。
BCDのブラダーに空気が行き渡るには押してから数秒間かかります。
ちょうどいいバランスを感じる時までに時間差があるので、なかなか浮かないからとボタンを押し続けてしまうとどうなるか⁇
…もうお分かりですよね⁉︎
ピューッと急浮上してしまいますょw
あとはドライスーツで潜っている時によくあるのが、真っ逆さまに浮いてしまう“吹き上げ現象”があります。
この場合はBCDの調整と、足にたまった空気を排気することが必要です。
まず、逆立ち状態から腰を直角に折って、ぐるんと頭が上に来るように体制を変えます。
鉄棒の逆上がりのようなイメージです。
同時に足にたまった空気も上に移動するので強制排気にして、排気してみてください。
ちょっとコツがいるので上手くいかないかもしれませんが、ジタバタともがいているよりはだいぶマシかと思います。
水中でジタバタしていると周りからご乱心かと思われてしまいますしね 笑
BCDは大事な相方!
BCDがいかにダイビングに欠かせない道具であるか分かっていただけたと思います^^
浮いたり沈んだりせずに水中で動き回れるのは、この素晴らしい相方のおかげなんです。
相方を生かすも殺すもあなた次第!
ただ潜るのではなく、BCDの効果的な使い方を考えながら潜れば、ダイバーとしてのスキルも上がり、安全で楽しいダイビングができます!
これからは海にいるとき以外でも四六時中相方のことを思ってあげましょう☆笑