20Apr
海で溺れている人がいるッ!?
そんな時は人工呼吸? 心臓マッサージ? それともすぐにAED?
あなたはそんな場面に直面した時、正しく動ける自信はありますか?
今回の記事を読んで、正しい手順を覚えておきましょう!!
AEDって何?
そもそもAEDが何か知らない方もいると思うので、改めてご紹介しておきましょう☆
AEDは「Automated External Defibrillator (オートメイティッド・エクスターナル・デフィブリレイター)」の略で、正式には「自動体外式除細動器」という名前があります。
心肺停止してる人、またはその恐れがある人に対して使う道具で、心電図の解析から必要に応じて除細動(電気ショック)までを自動で行ってくれるので、一般人でも使用できるよう設計されているのが特徴です。
最近では普及率も上がってきて、主に「空港」「飛行機内」「駅」「ホテル」「病院」といった不特定多数の人が出入りするような場所に設置されている事が多いです。
そのおかげで認知度も上がってきたと思いますが、「1番身近にあるAEDはどこですか?」と聞かれた時にすぐ答えられるでしょうか?
これを知っておくだけでも立派な「備え」ですので、ぜひ調べておいて下さい!
AEDの使い方
「一般人でも使えるよう設計されている」と書きましたが、本当に全くの素人でも使えるのか?と思いますよね。
実際、私も初めて使う前は心配で仕方なかったんですが、いざ使ってみたら「こんな簡単でいいの?」と思うくらい本当に簡単でした☆
それでも不安なあなたの為に、使い方(手順)を説明していきましょう!
1:AEDを開け電源を入れる
まずはここからですね。AEDを持ってきたら開封し電源を入れます。
様々なタイプがありますが、基本的にはどれもリチウム電池を使用しているのでコンセントの必要はありません!
電源を入れると音声ガイダンスが始まるので、基本的にはその音声に従い進めていきます。
2:事故者に電極パッドを貼る
電源を入れると「パッドを装着して下さい」という音声が流れてきます。
パッドを貼る位置も図面化されているのでその通りに貼りましょう。
3:心電図の解析が始まる
電極パッドを貼ると自動的に心電図の解析が始まり、除細動(電気ショック)を与えるべきかの判断が行われます。
除細動が必要となった場合は、AED本体にあるボタンを押す事で除細動が行われるので、心電図の解析からいきなり除細動を行う事は絶対にありません!
4:その後も音声ガイダンスによって作業の指示が入る
除細動を行った後は再び心電図の解析が始まります。
必要に応じてCPR(心臓マッサージ)をするのかどうかも音声ガイダンスが教えてくれるので、それに従いましょう。
ただし、CPRに関しては全くやった事がない人が対応してしまうと効果がない場合もあるので、医療従事者やトレーニングを積んだ経験者に任せるようにしましょう。
5:正常な反応があればAEDの役目はおしまい
AEDを終了する際も音声ガイダンスによって指示が入ります。電極パッドを外し、元通りに片付けましょう。本体の電源を落としたら終了です。
基本的には全て音声ガイダンスがあるので、その通りに進めていけばいいという事ですね!
海での注意点
基本的なAEDの使い方を説明してきましたが、次は海で使う場合の注意点です。ここで1番注意して頂きたいのが「体が濡れている場合」。
基本、海で事故が起こった場合は全身濡れている事がほとんどなのですが、濡れたままパッドを貼ると正しい解析ができない事があるので、タオルなどでパッドを貼る所の水気を取り除く必要があります!
また海での事故の場合は海水で濡れている上に、水着やラッシュガード、場合によってはウェットスーツを着ている場合もあります。ラッシュガードやウェットスーツを着ている場合は脱がすか、最悪切ってしまう必要があります。
海辺でAEDを設置してる所には、AEDと一緒にタオルとハサミが置いてある事が望ましいのですが、ハサミは凶器にもなってしまう恐れがあるので実現は難しいようです…。
女性相手の場合は?
よく「女性相手に使用するとセクハラで訴えられる」という説が流れるのですが、これは完全にデマです。
人命を第一とする行動の場合や、除細動の迅速な対応とする場合としてやむを得ず着衣を脱がす・切るといった行為は、死を避けるための緊急行為として認められ、処罰になる事は絶対にありません!
こんな事をわざわざ説明しなきゃいけない事自体がすごく残念なのですが、未だにこういうデマが蔓延しているのも事実です。
そんな事を気にするより、1秒でも早く除細動を行う事が何よりも大切だと私は思うんですが・・・あなたはどう思いますか?
AEDの使い方と一緒にCPR(心臓マッサージ)も覚えておこう!!
今回はAEDの使い方をご紹介してきましたが、それとセットで覚えてほしいのがCPR(心臓マッサージ)のやり方です!
AEDは音声ガイダンスに沿っていけば誰でも扱えるものですが、近くにAEDが無い事も当然あり得ますし、心電図の解析をしてる間に何もしないよりCPRをする方が圧倒的に生存率が高まります。
大切な人が急に倒れた時、ただ見守るしかできないなんて悔しいですからね。
今ではCPRとAEDがセットになった講習も多く開催されているので、AEDの扱い方を覚えるついでにぜひCPRも一緒に覚えておきましょう!