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NO SEA, NO LIFE.

冬にもチンクイっているの?いないの?冬の太平洋の透明度が高い理由とチンクイ(ゾエア)の関係性

1年を通してマリンスポーツを楽しんでいると、四季折々の海の変化を肌で感じられます。

あなたはどの季節の海が好きですか?

やっぱり夏でしょうか!?

でも、人も多いし、クラゲやチンクイには刺されるし・・・

意外と「冬」と答える方、多いんではないでしょうか?

あれ、でも何で冬って、あんなに水が透き通っているんだろ?

それに、夏に沢山いたチンクイたちは、どこ行っちゃったんでしょう?

今回は四季を通しての海の変化と、冬の太平洋の透明度が高い理由を解説します。

冬にチンクイの心配はないの?

glassy beach

特に冬の太平洋は天気の良い日が多く、海の透明度が高くなるので、サーフィンの波待ちをしていると海底の砂が動いているのが見えたり、ダイビングでも透明度30m以上という機会にも恵まれやすくなってきます。

太平洋では一般的に、冬は海面温度が低くなり植物プランクトンの増殖が抑えられる上に、カニやエビなどの産卵シーズンが終わり、動物プランクトン(ゾエア)も減ってくるので、冬はあのイヤ〜なチンクイ被害にもあうことはほとんどありません。

冬になるとチンクイたちは脱皮を繰り返しながら、海の深いところへ潜ってゆくのです。

こちらの記事ではチンクイの生体や、刺されないためのチンクイ対策を紹介していますので、「そもそのチンクイって何?」という方や毎年チンクイ被害が絶えないという方は、ぜひお読みください↓

海の変化とにごりの原因

school of fish

気象、海流、環境の変化・・・自然現象は、いろんな要因が複雑に絡み合っています。

海が見せる表情も、1年を通して変化に富んでいます。

それでは、春から秋にかけて、海が濁りやすくなる原因とはなんでしょうか。

○春

春を迎えると徐々に日差しが暖かくなり始めますが、春の初めの海は1年を通して海水温度が一番低い季節。

まだまだ海の生物は活発に動いてはいません。

春の海のにごりの一番の原因は、春霞・・・そう、「黄砂」です。

大陸からの黄砂は、いろいろと厄介な存在としてニュースに取り上げられますが、実は生態系にとても重要な役割を果たしているのです!

黄砂には、鉄分やリン、カルシウムなどの無機質が付着しており、海に落ちることで海の養分が増え、これを養分として植物プランクトンが増え始めます。

そして、海水温度の上昇と共に、多くの魚介類は春頃から産卵を開始し、食物連鎖の輪が回り始めます。

黄砂によって海の養分が増え、海洋プランクトンが増殖し、にごりが生じるわけです。

○梅雨〜初夏

5月末〜7月中旬ごろ、冷たく湿ったオホーツク海気団と、温かく湿った小笠原気団が日本上空でぶつかり合う、梅雨の時期になります。

1年で1番、晴れ間が少なく雨の多い季節。

地表に降った雨は、川や地下水となって土砂と共に豊富な栄養分を海へと流し込みます。

河口付近では、大雨の後のココアのような海でサーフィンをしたことがある方も多いはず。

塗ったばかりのワックスが、あっという間にまっ茶色になってしまたり、目を開けてドルフィンスルーをするのも躊躇してしまいますが、自然の大事な循環です。

ただ、最近では気候変動による雨量の増加や、化石燃料の使用、農業に使われる肥料などによって、海に流れ出す窒素量が増加しすぎる傾向にあります。

これは海の養分過多となってプランクトンの増殖が行きすぎてしまい、水中の酸素量が低下して海の生態系を崩す原因にもなっています。

○夏

梅雨が明けると、太平洋高気圧が日本列島を多い、気温がグングン上昇します。

植物プランクトンは光合成によって数を増やしながら、有機物と酸素を生み出し海を豊かにしてゆきます。すると、この植物プランクトンを餌とする動物プランクトンの数も増え、海の生態系はどんどん活発になってゆきます。

さらに、夏に吹く太平洋側からの季節風によって、海の浮遊物がが太平洋側沿岸まで到達するので、夏の海水はにごっているように見えるのです。

ただ時折、黒潮と呼ばれる日本の南側から流れてくる温かい海流が入り込んでくることによって、夏でも海水温度が高いのに、水が綺麗な時もあるんです。

黒潮は養分が貧しく、透明度が高いことで知られています。

海水温度が上がるにしたがって、海上で上昇気流が発生しやすくなり、大量の水蒸気が渦を巻きながら上空にのぼってゆきます。

そう、台風シーズンの到来です。

○秋

夏の日差しで暖められた海水は、秋に1年で1番、温度が高くなります。

海水温度の高い状態が続く10月頃までは台風シーズンとなり、特に9月は日本付近を縦断する台風の数が一番多い時期です。

さらに、秋雨前線が停滞しているところに台風の湿った空気が流れ込むと、前線を活発にして大雨になることもしばしば。

台風や季節風によって海面上の浮遊物が運ばれてきたり、河川や地下水の流入、プランクトンや魚介類の増殖などによって、海水温度が低くなる秋の中頃まで海の濁りは続きます。

冬の太平洋が綺麗なワケ

himawari

冬の太平洋の透明度の高さの大きな理由は、海水温度の低下と共に、プランクトンが増殖しにくくなるからです。

そのほかにも、いくつか考えられる原因を取り上げてみます。

○冬型の気圧配置

冬の天気図を見ると、寒い北西風が強く吹く時は、西に高気圧、東に低気圧、日本の上空の等圧線は縦の縞模様・・・のような西高東低の気圧配置になっています。

この強い北西風によって、太平洋沿岸の浮遊物は沖合へと流されていくため、海面が綺麗になります。

○海底の温度差による対流

さらに寒気によって、海面付近の温度が海底の水温より冷えてくると、海の上層と深層の対流が起きます。

つまり、温かい深層の海水は上へ、冷やされた海面の水は下へと移動し、海の深層の綺麗な海水が、海面に上がってくるというワケです。

○冬の降雨量の低さ

冬の太平洋側の気候は、晴れが多く、とても乾燥しています。

雨が少なく、河川からの土砂の流入の少なさも、海の透明度の理由の一つです。

冬のサーフトリップは日本海!

naminohana

一方で、日本海は海大陸から吹き付ける強い風で、海が大荒れになることが多くなります。

日本海の冬の風物詩である、植物プランクトンが波に揉まれて泡立つ自然現象「波の花」をご存知でしょうか?

そう、日本海は冬でもプランクトンが多く浮遊しているのです。

そのため、冬の日本海といえば、カニ!ブリ!をはじめ、旬を迎える魚介類がたくさん!

冬型気圧配置で波も狙いやすいし、美味しいものも豊富な日本海は、冬のサーフトリップにもってこいですよ!

おすすめは、海水温が下がり切る前の冬上旬(11月頃)ねらい!

ちなみに、日本海の透明度は夏が一番高いそうです〜。

※ズワイガニは2〜3月にも産卵するそうですが、日本海では冬にもチンクイがいるのでしょうか!?現在、調査、難航中です!

冬の海へ、いざ行かん!

blue water

四季折々に見せる海の表情は、人知では計り知れないほど複雑な自然の一場面ということ、お伝えしました。

寒くて行き渋りがちになってしまう冬の海ですが、実は海に入った人にしか感じられない冬の魅力が沢山あります。

太陽の光が差し込む透明な海がお好みですか?

または、しんしんと雪が降る荘厳な海がいいですか?

それとも、アフターサーフの海鮮丼・・・花より団子ですか?笑

あなたの思い出に残る冬を、見つけに出かけてみてはいかがでしょう。

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