30Sep
日常生活に欠かすことができない「スマートフォン」や「機械の自動化」が普及したことで、格段に私たちの生活は便利で豊かになりました。
こうしたものがあまりにも生活に浸透しすぎているため、これが「時代の進化」だという実感が薄れてしまいますね^^;
もちろん、サーフィンも時代の変化と共に進化し続けています!
それを象徴するひとつが「FIN(フィン)」です。
「フィンの進化がサーフィンを進化させた!」と言っても過言ではない位、フィンはサーフィンを語る上で外すことができない重要なアイテムです!
そこで、サーフィンに革命を起こした「フィン」を徹底調査してみたいと思います☆
FIN(フィン)の歴史
フィンの歴史はまだまだ浅く、1950年代後半、ロングボードにシングルフィンを付けたことがきっかけで、サーフィンが一般的に認識されるようになりました。
今と変わらない、流れるようなターンを実現したサーフィンが生まれた瞬間です。
サーフィンの原型ともなると、さかのぼること約1500年(西暦400年)のことになります。
それは、単に木製の板に乗り、波を直進、または横方向へ滑らせるもの。
サーフィンの歴史について詳しくはコチラの記事をご覧ください。
しかし最近では、このフィンがない古代のハワイアンボード「アライア」を原型とした「フィンレスボード」がブームになっています。
サーフィンの枠組みを超えたルースなライディングは、フィンレスボードならではの楽しみ方です。
もしかすると、古代から下のMOVIEの様なライディングを木製の板で楽しんでいたかもしれませんね^^
時代は流れ、1960年代に入るとサーフィンが競技として始められるようになり、アクティブで革新的なサーフィンが求められるようになりました。
そこで誕生したのが「ツインフィン」です。
そんな今までにないスタイルを一早く披露し、世界に衝撃を与えた伝説のサーファー「マーク・リチャーズ(MR)」は、当時の「ツインフィン」人気を決定づけた立役者としても有名です。
そしてこの「ツインフィン」の動きを更に進化させ誕生したのが「クワッドフィン」です。
これは、今までのサーフィンの概念を覆す出来事となりました。
そしてそして、さらなる攻撃的なサーフィンが要求され始めた80年代後半になると、トライフィン(別名:スラスターシステム)が開発されました。
ここから、いよいよ現代サーフィンの幕上げです!
この「トライフィン」のパイオニアとなったサーファーこそ、スタイリッシュなサーフィンで人気を博した「トム・カレン」です☆
彼が得意とする「深く」「エグる」ターンがこの「トライフィン」の誕生により磨きがかかり、その姿に世界中が魅了されました!間違いなくトム・カレンのサーフィンが世界の主流をトライフィンに変えたと言えます。
では、それぞれのフィンシステムがどのようにして誕生したかが分かったところで、各フィンの特徴をご紹介します♪
あなたが抱える問題は、もしかするとフィンを変えることで解決できるかも…!?
それぞれのフィンの特徴
フィンにはサーフボードの安定性を高める役割があり、直進性やターンの安定性は、フィンの取り付ける位置や種類によって調整することができます。
そこで、ボードとの相性、求めるサーフスタイルから、あなたにピッタリ合うフィンを見つけてもらえるように、それぞれのフィンが持つ性質をご紹介しましょう♪
◆シングルフィン(1本)◆
先程もご紹介した通り、サーフィンの元祖といえるスタイルです。
サイドフィンが無いため、無駄な抵抗がなく直進性が非常に高く、スピードが出るのが特徴です。初心者がサーフィンの楽しさを知るための練習用としても使用されます。
ただ、ボードを自在にコントロールするためには、サイドのレールを使ったレールワーが必要不可欠になります。
シングルフィンを操れてやっと上級者の仲間入りができるといったところでしょう。
◆ツインフィン(2本)◆
横への動きが容易に行え、板を動かし易いのが特徴です。
それは、推進力を増す役割を果たすセンターフィンが無いためです。ボードのコントロールは、サイドに配置された2本のフィンとレールワークによって行います。
小波やゆっくりとしたFanウェーブ向きです。横への移動を得意とすることから、基本的に大きめのフィンを使用すると調子が上がります。
小さいフィンを付けると抜けは良くなりますが、ライディングが不安定になりがちです。
◆トライフィン(3本)◆
現在、最もスタンダードなセッティングがこのトライフィンです。
サイドに2本、センター計3本のフィンのお陰で、垂直性・機動性・安定性のバランスがよく初級者から上級者まで、すべてのサーファーにマッチするとても優れたセッティングです。
まさに、ハイブリッドシステムといえます。
その完成度の高さは、現在多くのトップサーファーが愛用している事からも伺えます。
◆クワッドフィン(4本)◆
ツインフィンとトライフィンを「+」して2で「÷」ったようなものです。
4本あるフィンの内側2本がセンターフィンの役割を果たすことで、トライフィンに近い直進性が生まれます。
そして、ツインフィンの動きを両サイドのフィンによって可能にしてくれます。
ツインフィンとの違いは、フィンが抜け過ぎないためエアーの練習に打って付けです。
また、扱い易さから初級者にも安心のセッティングだといえます。
どのフィンを選ぶ?
数あるフィンの中からあなたが求めるフィンを選ぶのはすごく難しいことです。
フィンの選び方についてはコチラを参考にして下さい。
しかし、サーフボードに合ったフィンの選ぶことは大事ですが、それ以上に「サーフィンを楽しむ」ことを一番に考えればもしかすると、正解は存在しないのかもしれません。
「サーフボードの特徴」「波のサイズ」や「コンディション」「自分の体重」や「サーフスタイル」に合ったフィンを選択することばかりに気を取られてしまっては、本末転倒です。
あくまで、ベースとなるサーフボードに薬味やスパイスとなるフィンを足して、自分好みのテイストに仕上げていくものだと考えると、色々試して乗り比べてみるのも、ひとつのサーフィンの楽しみ方かもしれませんよ^^