25Feb
サーフポイントで車の屋根にビンテージサーフボードを積んで停まっている光景を見ると、その場の空気がゆっくり流れている様に感じるのは私だけでしょうか?
サーファーは車好きが多いのでワーゲンバスやローライダー等々のビンテージカーにサーフボードが積まれていると、なおさら絵になりますよね♪
今回はそんなサーフボードでサーフィンする姿が様になる、レジェンドサーファー “マーク・リチャーズ”をご紹介します☆
元祖!ツインフィンマスター!
■生年月日:1957年3月7日
■出身地 :オーストラリア
■スタンス:レギュラー
“マーク・リチャーズ”は4度世界チャンピョンに輝き、当時トライフィンシステムが主流だったサーフィン界に“ツインフィンボード”旋風を巻き起こしました。
“シングルフィン”や“トライフィン”とは違った、新しいスタイルで自由なラインを描く事ができるフィンシステムとして瞬く間に世界に広がりを見せました。
ツインフィンについては、以前“グレン・ホール”をご紹介させて頂いた中で触れているので是非合わせてご覧ください!
そんな、スピードと小回りが利くターン両方を手に入れたサーフボードにより、サーフィンのスタイルは一つではないということをドキュメンタリーDVD“FISH”の予告編で、“マーク・リチャーズ”を含めたレジェンド達が実際にツインフィンのボードでサーフィンする姿から感じることが出来ます!
この『FISH:サーフボード・ドキュメンタリー』は、ベテランサーファーの方はもちろん、サーフィン初心者の方にこそオススメなDVDです!
その理由は、初心者の方はどうしても道具選びの段階で“初心者向け”というワードに固着してしまい過ぎる傾向があります。
しかし、サーフィンは自由なものであり、サーフィンにはコレ!といった、決まったスタイルがあると思ってほしくないからです。
それは道具選びにも言えることです。
初心者の方がこの映画を見終えた後にはきっと、道具選びの選択肢に自分の乗りたいボードを入れるべきだという事と、それが自分のサーフィンの形だという事に気づかせてくれることでしょう!
まずはこれを観てから道具選びをしても遅くはないと思います↓
シェイパーは天職!?
シェープを始めて早40年以上、今までにシェープしたボードの本数は数千本にのぼり、シェイパーとしても有名な“マーク・リチャーズ”。
40年以上シェープしているとなると“マーク・リチャーズ”がシェープしたボードの中にも、ヴィンテージボードと言われるボードもあります。
そんなヴィンテージボードは、当時のサーフカルチャーはもちろん、当時の歴史的背景を理解する上で欠かせないものです。
特に1960年代から`80年にかけてサーフボード自体も進化の途中であったので、ボードの長さやデザインはもちろん、フィンの細かい仕様も千差万別です。
これがサーフィンは決まったスタイルであるべきではなく、自由で誰かのルールに縛られるものではないと言える部分だと思います!
サーフィンの歴史をヴィンテージボードを通して知ることで、技術が発展し、短くてシャープな最新のボードでは得ることが出来ない、新たなサーフィンの魅力やスキルアップが図れるかもしれません!?
知れば知るほど奥が深いヴィンテージボードを特集した“NULU”から、その魅力を存分に味わってみて下さい↓
決して、波に乗るためのだけがヴィンテージボードの楽しみ方ではありません。
部屋に飾ってインテリアの一部として、デザインやカラーリングを鑑賞して楽しむのも、これもまたヴィンテージボードの楽しみ方の一つです♪
触れ合い方も、これまた自由でいいのがヴィンテージボードの魅了ですね^^
リペアはセルフで!
憧れの“マーク・リチャーズ”がシェープしたヴィンテージボードをついに手に入れた喜びも束の間、あれ?よく見るとこんな所に「ヒビが…」、「凹みが…」なんてことは手持ちのボードはもちろん、ヴィンテージボードであれば尚更起こり得ることでしょう・・・。
サーフボードはちょっとした衝撃にも弱く繊細な道具なので、使用に伴い“キズ”や“凹み”が出来た時に受ける精神的なショックは、症状の具合に比例して大きく変わってきますよね・・・。ただ、こればっかりは避けては通れません!
そこで、“SOLAREZ”を使ったセルフで出来る簡単なリペアの方法をご紹介します☆
今回はコチラを使ってセルフリペアに挑戦してみましょう^^
それではまず、リペアが必要なキズかを見極めましょう!
◆個所を擦って診断◆
水が浸透してくる可能性があるキズの目安として、擦って引っ掛かる感触があれば即リペアに取り掛かりましょう!
◆やすりで面を整える◆
大事なのは完全に乾燥させることです。万が一、ボードの中に水が浸透しているようであれば乾燥しきるまで焦らず気長に待ちましょう。
◆リペア剤を適量塗布◆
塗りすぎると後に形を整えるのに手間がかかるので、塗布には注意。
◆紫外線を当て硬化◆
爪を立てて叩いてみて、音が鳴るぐらいまで固まっていれば硬化完了♪
◆原型に合わせて研磨◆
ここまでくれば完成まではあと少し^^ サーフボードの原型に合わせて余分な部分はやすりで削り、必要に応じて研磨して完成です!
最初のうちは、時間がかかり手間に感じるかもしれませんが、慣れてくると数十分で出来るようになるので、ぜひ、セルフリペアを習得しておきましょう!
決して、そのままの状態でボードを放置することは、後々、取り返しがつかなくなる程の大きなダメージを与えかねないので、“小さいキズ”であろうと見過ごさず早急に対処することがとても大事です!
リペアについてはコチラの記事も参考にして下さい!
スタイルの探求
今回はヴィンテージボードを象徴する“マーク・リチャーズ”をご紹介しました。
情報が溢れた現代だからこそ「サーフィンはこうあるべきである!」という固定概念をつい持ってしまいがちです。
しかし、サーフィンのスタイルは十人十色であり、その楽しみ方もまた自由です。
知らず知らずのうちに自分で作ったルールに自身が縛られてしまってはいないでしょうか?
あなたが今まで気づかなかったサーフィンの魅力を新たに発見する時は、最新のボードではなくヴィンテージボードを手にした時かもしれませんよ!
ぜひ、マーク・リチャーズのように、型に囚われないあなただけの自由な“スタイル”を探求してみて下さい☆