18Nov
2016年、また一人WCTツアー選手の中心的人物として18年に渡り活躍していた“タジ・バロウ”が引退を表明し、サーフィン界に激震が走りました。
今回はそんな “スーパースター”としてデビューからファンを魅了してきたタジ・バロウ”をご紹介します☆
WCTを知りつくした天才サーファー
■生年月日:1978年6月2日
■出身地 :西オーストラリアバッセルトン
■スタンス:レギュラー
ワールドツアーの開催地としても有名なMargaret riverからほど近いYallingup(ヤリンガップ)という、パワフルなビーチブレイクから危険なロックブレイクまで波のバリエーションに恵まれた地域で育ちサーフィンのスキルを上げていきました。
7才の頃からサーフィンをはじめ、2年後の9才の頃にはローカルのコンテストでは殆ど負け知らずの 天才サーファーとして存在感を示していました。
そうした才能や功績をたたえられ、オーストラリア国民の若者に贈られるYoung Australian Sportsperson of the Yearを獲得しています!日本で言うところのレスリング“伊調馨”が2年連続受賞した日本スポーツ賞に匹敵する名誉ある賞です。
さすがオーストラリア! サーフィンが一般的に認知されているスポーツだということが伺えます。
彼をサーフィンだけではなく人間的に尊敬できるエピソードが、18歳で“WCT”出場権のチャンスを 得たにも関わらず「まだ自分には時期が早すぎる。」と辞退し、自ら修行の道を選択しました。彼の人間性が現れていますね^^
そして、ツアー選手として戦ってきた“タジ・バロウ”は、18年間でなんとッ!11回も“WCT”のイベントで 優勝を経験しました。
彼のように長年に渡り上位にランクインした選手は私の知る限りそう多くないです。
そんな長きに渡りトップの座に君臨してきた“タジ・バロウ”が最後の戦いに選んだ「フィジー・プロ」で “ジョン・ジョン・フローレンス”との白熱した集大成ともいえるの映像を見ていただければ、完全燃焼で終えたツアー人生だったことに納得できるはずです! ↓
また、彼の持ち味であるダイナミックなライディングの中でも、今やプロサーフィン界では当たり前になった“エア・リバース”は “タジ・バロウ”が火付け役なんですよ。
タジ・バロウ 人命を救う⁉︎
オーストラリアのサーフィン誌に“タジ・バロウ”自身が主催するコンテストで起こった ある出来事が報じられました。
大きなセットが入る中でのサーフィン中にリーシュ・コードが切れて溺れかけている 12歳の女の子を“タジ・バロウ”が救出したとの内容です。
もし、そういった状況に陥ったサーファーを目にしたら、あなたは彼と同じような勇気ある行動が取れますか?
一刻を争う状況の中で平常心を失いがちですが、必ずしも一般サーファーが彼のようにすぐさま行動に移すのはとても危険な行為です!
私たちも何時このようなシチュエーションに出くわしてもおかしくない出来事です。
では、そういった状況に出くわした際に取るべき行動は?
常日頃から意識しておくことが大事ですから、ポイントを押さえておきましょう!
・1人で助けようとしない
二次災害が起こる可能性があるのでいち早く周りに知らせましょう。
・溺れている人が正気を保てるように声掛けを続ける
パニック状態から脱出させ落ち着かせることで助けが来るまでの時間稼ぎになります。
・安全な場所へ移動させる
基本は要請した救助の到着を待ちましょう。
海の中にいるからには周りで起こった際の対処法も身につけておきたいものです。
事故に遭いたくて遭う人はいませんが、少しのことが原因となって大事に発展してしまうこともあります。
自分はもちろん、周りの人にも迷惑をかけないためにも最低限の道具の点検は日頃から心掛けましょう☆
また、未然に事故を防ぐ便利グッズとして「Kingii(キンギ)」という、リストにつける浮具を この機に検討してみてはいかがでしょうか?
Future trends
自分のペースで撮影トリップやウェイブハンティングなどのサーフィン中心生活は変わりなさそうですが、第一子が生まれたことで、今よりももっと家族との時間を大切にすることになりそうでうね^^
やはり“タジ・バロウ”にとって、サーフィンに対する考え方をも変えてしまう子供の存在は大きいようです。
ジャッジ基準を満たすサーフィンに縛られることもなくなり、今後も彼の一番の魅力である革新的なサーフィンを追求して私たちを楽しみませてくれるのかと思うと、これからのタジバウロも本当に楽しみですね♪