27Apr
カヤックをする上で1番重要なアイテムである「パドル」。
…というかこれがないと進めませんよね。笑
そのパドルにはたくさんの種類がある事をご存知でしょうか?
お店でカヤックする時は渡されたものを使っていると思いますが、パドルによってカヤックの快適さもガラッと変わってきますので、ぜひ知っておきましょう!
まずは名称を知っておこう!
先にパドルの形と名称を理解しておきましょう。
※今回はカヤックに適している「ダブルブレード」についての説明です。シングルブレードについては割愛しますので、あしからず・・・
・パドルの先端、水かきの所は「ブレード」
・手で持つ所は「シャフト」
・ブレードとシャフトの境目が「ネック」
・ブレードの先端が「チップ」
と言います。上の写真を見て頂くと分かりやすいですね。
また、シャフトの形状によって呼び方も変わります。
・シャフトがまっすぐなら「ストレートシャフト」
・手で持つ所が曲がっているなら「エルゴノミックシャフト」
と言います。
シャフトの形状は教えてもらう事もほとんどないので覚えなくてもいいですが。笑
パドルの名称は実際にカヤックを漕ぐ時でもよく言われるので、覚えておきましょう!
ブレードの形状
名称が分かった所で、次はブレードの形状についてです。
カヤックのパドルには様々な形状があり、それによって呼び名も変わってきます。
主に海や湖で使用される幅が狭く細長い形状をしているブレードは「ナローブレード」、川などで使用される幅広なブレードは「ワイドブレード」と呼びます。
ブレードが広ければ広い程水をたくさん掴む事が出来ますが、その分抵抗も大きくなりますので、初心者や女性、比較的筋力の弱い方がワイドブレードを使うと抵抗が大きすぎて扱いきれないかもしれません。自分の筋力に合ったパドル選びが重要ですね^^
川の流れを上手く利用したり、艇の方向転換をするにはワイドブレード、長い距離を漕ぐシーカヤックなどではナローブレードが活躍します。
また、ブレードには若干角度が付いていて、左右対称ではありません。(地面にパドルを置くとすぐに分かる)
これはパドルを漕ぐ時に効率的に水をかく為の構造で、この角度の事を「フェザー角」と言います。中にはフェザー角がないものもありますが、自分に合ったフェザー角が出てくると思うので、使う時はちょっと気にしてみましょう!
パドルの素材
続いては素材です。
パドルに使われる素材にはアルミ・ガラスファイバー(グラスファイバーともいいます)・カーボンファイバー・プラスチック(ポリエチレン)など、様々な物があります。
ブレードにプラスチック、シャフトにアルミを使うパドルは1番安価で手に入りますが、性能としてはがっつり初心者用と言った感じです。
とにかく安く手に入れたい!という方にはいいかもしれませんね^^
ガラスファイバーはガラス繊維を混ぜ込んでいるので耐久性には優れていますが、若干重くなるというデメリットもあります。
性能としては初心者~中級者用といった感じでしょうか。
カーボンファイバーは、素材の軽さはピカイチ!その上十分な強度があるので漕げば漕ぐほど推進力も増します。
しかし、パドルが硬めなのでその分体への負担も大きくなるのと、パドル自体が割れる可能性もあります。上級者向けではありますが、個人的には軽くて強い「カーボンファイバー」が1番オススメです!
しかしこれらはメインとなるフィールドがどこになるか・・・によって選択肢も変わってくるので、次はそこについても紹介していきましょう☆
湖・海ならカーボン素材&ナローブレード!
ある程度の水深が確保できてパドルの先端を削る心配が少ないなら、最初からカーボン・ブレードはやや細めのナローブレードを買うのがオススメです!!
長い距離を漕ぐ事が多い分、軽くて抵抗が少ない方が良いですからね!
ちなみに、私が持っているのは「カーボン製」なんですが、やっぱり軽くてブレードも固めなのですごく気に入ってます♪
普段カーボンを使ってるので、たまにプラスチック製やガラスファイバー製を使うと、水はキャッチできないわ、重くて疲れるわで散々です(^_^;)笑
持ち運びの面を考えればパドルが2分割や4分割にできる物もありますが、分割すればするほど強度が落ちるのでどちらを取るかは自分のフィールドに合わせて選びましょう☆
リバーカヤックならワイドブレード&プラスチック製!?
川の流れを利用するリバーカヤックなら推進力はほとんど必要ありませんが、注意すべきは水底やまわりの岩にブレードを当ててしまう事と、流れの中でもちゃんと方向転換をしなくてはいけないという事です。
方向転換が必要な事を考慮すると、ブレードは「ワイドブレード」一択です!!
素材は、最初は安価なプラスチック製を選び、慣れてきたらグラスファイバーやカーボンファイバーにランクアップするのが良いでしょう!
いきなりガラスファイバーやカーボンでも問題はありませんが、激流ポイントでパドルが流されてしまったり、ぶつけてしまうと割れる可能性もあるので、慣れてからが良いですね。
パドルの性能=価格?
今回は海・湖・川でのパドル選びをご紹介してきましたが、まぁ、あとはお金との相談ですよね…やっぱり(^_^;)
安ければ4,000~5,000円、高ければ100,000円を超えるものまで出てきますが、価格重視(安いもの優先)にすると後悔する事が非常に多いです。
パドルに関しては金額に見合った性能というのがちゃんとあるので、良いものを買っておいて損はありません!!
最初は安いのでいいかぁと思っても、慣れてくると段々物足りなくなって、結局良いものが欲しくなるものです。
私も先輩から「無理してでも1ランク上の物を買っておけ!」と言われたものですが、結果的にはカーボン製にして良かったなぁと実感してます♪(T先輩ありがとー!!)
安物買いをして後で後悔するより、ちゃんとしたものを買っておくべきですよ☆
もちろんメインフィールドも人それぞれ異なるので、ジャンルが決まったら経験者やショップに相談してみるのもいいですね^^
ぜひ自分に合ったパドルを見つけて下さい☆