27Nov
大自然の中で行うマリンスポーツは楽しい反面、危険がつきもの。
サーファー同士がぶつかったりして起こる、人的要因アクシデント。
サメやエイなどでケガをしてしまう、動物的要因アクシデント。
風や天候で海が荒れたり嵐に襲われる、自然的要因アクシデント。
その他にも予想できないような様々なアクシデントが海では起こります。
そんなアクシデントの中でも自然のパワーは大きく、遭遇した時は特に回避が難しいです。
自然的要因のアクシデントに巻き込まれない為にも安全策を覚えておきましょう。
注意報・警報の発表基準
雷注意報や暴風警報などの発表の基準はどのように決められているか知っていますか?
実は「平均風速が何m/s以上になったら発表する」という判断基準が地域ごとによって決められています。
全国一律ではありません!!
なので、距離的にはそんなに離れていない場所でも、地域が違えば気象情報や発報内容が異なるのですッ!
私は静岡県に在中しており、県の面積が結構広いほう。
海も山もある地域なので、西部・中部・東部・伊豆の大きく4つの地区に分けられます。
その中でも警報や注意報がでる悪天候の場合は、テレビの県内ニュースなどでそれ以上に細かい地域ごとの注意報を発報してくれます。
天候は気圧の変化によってすぐに変化するので、さっきまでは注意報だったものが、いつの間にか警報に変わっていた…なんてこともよくありますよね^^;
自分の地域の発表基準や発報情報などは、最寄りの気象台へ電話して確認もできるので、特に梅雨の時期や季節の変わり目などの気象変化が多い時期はこまめに確認するのも良いと思います。
雨の多い梅雨時期のサーフィンの楽しみ方はコチラの記事を参考にして下さい!
雷が発生するメカニズム
雷は積乱雲の中で水蒸気が凍り、上昇気流により氷の粒がぶつかりあって電気を帯びる現象で、その電圧は100万ボルトとも言われています。
雷は、
・高いものに落ちやすい
・湿ったものが好き
・とがった形のものに落雷しやすい
・広がりながら進む性質がある(側撃雷)
…などの性質があります。
傘やゴルフクラブ、釣竿など先の尖った棒状のものは危険です。
ゴルフ場で落雷があったというニュースは結構耳にするんではないでしょうか?
そして、雷は海にも落ちますッ!!
海に落ちた場合は海面を拡散し、1箇所だけの被害では済みません。
でも強烈な電圧を持っている雷でも水中にいる生物を感電死させる威力はありません。
サーフィン・ボディボード・SUPなど海面でのプレイがメインのスポーツは雷の危険が多くありますが、逆に水中で遊ぶダイビングなどは基本的には感電しないそうです。
実際にあった落雷の事例
早朝、沖合で波待ちしていたサーファーが落雷の直撃を受けました。
その近くにいた男女11人も落雷のショックにより水面で気絶。
たまたま事故を目撃していた別のサーファー達により、12人全員が病院に搬送されましたが、12人中の6人が死亡し6人が負傷したという事故です。
当時の気象は雷雨、風は2m、波高0.5~1m、視界1~2kmで雷注意報が発令中でした…。
他にもこんな事故があります。
雷なんでもサイト⇨サーファーへの落雷事故
雷に遭遇した時の対処法
まず、海に行く際には必ず気象情報をチェックしましょう。
海に入ればどうせ濡れるし、雨降りでも気にしないサーファーと多います。
もちろん雨でもサーフィンはできますし、快晴時とまた違った波を楽しめるのも確かです。
私も経験がありますので、スリルを味わえるのは十分にわかります!!
ですが、一日を通した天気予報や注意報の事前確認は絶対に必要です。
その時にもし雷の可能性がある気象予報の場合は海に行かないべきです。
たった1日選択ミスが一生の失敗になってしまうかもしれません。
だったら1日我慢して、楽しい一生を送れた方がいいなと私は思います。
もし海に入ってから雷の知らせを聞いた時もできるだけ早く陸に上がり、家の中などに避難してください。
雨雲がなくても音が聞こえたら逃げましょう!遠くでなっている雷も安心できません。
10kmも離れた場所に雷が落ちたなんて事例もありますからね^^;
もしも、避難が遅れる場合はボードに腹ばいになるなどできるだけ姿勢を低くして速やかに避難しましょう。
避難場所は、海の家などの建物がある場合は建物の中へ、無い場合は車の中へ、車もない場合は木や電柱などの高いものから4m〜5mくらい離れた広い場所へ避難しましょう。
落雷から身を守る具体的な方法は気象庁のHPを参考にしてください。
気象庁HP⇨落雷から身を守るためには
予知してアクシデント回避
雷が落ちれば感電して最悪の場合は感電死してしまいます。
感情だけで動くことや直感で決めることももちろん大事ですが、それだけではうまくいかないこともたくさんあるのと同じように、頭で考えたり、情報を取り入れることはとても非常に大切です。
楽しい海にも、その裏にはたくさん危険があることを忘れずに、これからも楽しく海と付き合っていきたいですね^^
楽しい人生のためにサーフィンをしていることを第一に考えましょう♪