8Sep
芸能人やスポーツ選手として成功を収めた親を持つ子供は、様々な場面において色眼鏡で見られ、良くも悪くも注目される存在です。
それが、強力な後ろ盾であればあるほど、親の良い部分を受け継いでいればそこが評価され、良い部分が見つからなければ「親の七光りだ」と叩かれる傾向にあります。
どちらに転んだとしても、世間が最低限の興味を持っている状態からスタートできることは2世の強みであり、一から実績を積み重ねていく人との大きな違いです。
そこで今回は、1980年代に南カリフォルニアを拠点にワールドツアーを戦った元WCT選手“ディノ・アンディーノ”を父に持つ“2世サーファー”として活躍が期待されている“コロヘ・アンディーノ”をご紹介します。
才能は受け継がれるのか!? 注目の“2世サーファー”
■生年月日:1994年3月22日
■出身地 :カリフォルニア
■スタンス:レギュラー
例え、小さな頃からトップクラスの指導を受けることができる2世サーファーであっても、その先は本人の努力次第です!親の名前に甘えたり、いつまでも親の七光りを受けたりしていては、おそらく大成することはできないでしょう。
その点コロヘ・アンディーノは、父親からサーフィンの英才教育を受け、抜群のサーフィンセンスを武器に努力を重ねた結果、2011年には圧倒的な成績でQSをトップ通過!
そして、飛躍の年となった2014年は11位と大きくランキングを伸ばし、その後のWCLランクも2016年4位、2017年8位、と常に上位に食い込む実力を持つまでのサーファーへ成長を遂げました!
「父を超えるような存在になる日もそう遠くはない!」といえる成績を残しています。
すでに、“ガブリエル・メディナ”や“フィリペ・トレド”と同じく、メンズのツアーサーファーとしては最年少の17歳でワールドツアー入りを果たしていることから、十分父親を超えるだけの実力を持ち合わせていると伺えますね^^
疾走する超新星!
ハウツー本に乗っているようなお手本的ライディングが特徴の“コロヘ・アンディーノ”。
あまりにもキレイすぎて、少し単調に感じてしまうことも…。
そこで、カービングやターンのクオリティーはそのままに、最近はさらに奥行きとラインの大きさに磨きがかかったライディングを見せます。
ただ、さらにスターへの階段を上って行くために、彼が克服していかなければいけない課題は“パワー”だと言えます。
同年代で既にワールドチャンプを獲得した“ガブリエル・メディナ”や“ジョンジョン・フローレンス”と比べ「パワー」と「トリッキー」さが物足りないように感じてしまいます…。
トリックも得意でターンのクオリティも高いため、今後ワールドチャンピオンの座に付けるかは、今後どれだけ「パワー」のあるサーフィンを見せつけることができるかにかかってくるコトでしょう!
これぞお手本!バックサイドスナップ解説
コロヘはカービングに定評がある“ミック・ファニング”、“タジ・バロウ”のサーフィンに憧れていることから、自然と彼もターンを得意とするサーファーとなりました。
そんな、ターンを得意とする“コロヘ・アンディーノ”が、まさにお手本的な“バックサイドスナップ”をメイクする映像があるので、ぜひ参考にしてみて下さい!
日本ではリップやリッピングと呼ばれることが多い、トップアクションのベースとなるアクション「スナップ」を自身のライディング映像を交えながら解説してくれています!
無駄のない完成されたキレイな動作なので、とてもイメージし易いです♪^^
「スナップ」とはどういったアクションかと言うと、波のフェイス上で行うレールターン(カーヴィング)とは異なり、波のトップで勢い良くサーフボードを返すアクション。
ボトムターンから一気にリップに向かい、勢いよくターンを決めると、大量のスプレーが上がるので見栄えMAX!多くのサーファーが憧れるテクニックのひとつです☆
波待ちしている時に時折聞こえる「パシャーン!」という音の正体、まさにアレです♪
リップを抜けきってしまえばワイプアウト、手前過ぎれば波に飲まれてしまうタイミングが難しいテクニックです。
「スナップ」は十分な加速と的確なレールワーク、瞬時のターン判断などができないと決められないテクニックです。
頭の中で成功のイメージを持ち復練習に勤しむことが習得への効率的な方法といえるでしょう!そして、より「完成度を高めたい!」という方におすすめのアイテムがコチラ↓
コンディションを問わないオールラウンドフィンですが、“コロヘ・アンディーノ”のシグネチャーモデルのフィンというだけあり、波のパワーを効率よく「スピード」と「爆発力」に転換させる設計となっています。
また、幾何学模様のデザインが習得したリッピングを、より目立たせてくれること間違いなしです!
With It Mind.
2世サーファーは小さい頃から恵まれた環境の中でサーフィンができて羨ましく思う一方、2世サーファーであるがゆえに周りからの期待も相当あることでしょう。
そうしたプレッシャーの中でしっかり結果を残している“コロヘ・アンディーノ”は真のサラブレットと言えるのではないでしょうか!?
今後、コンテストで結果を残していくために必要となる重要な採点要素「パワー」と、トリックの両立をコンテストでコミットメントできるかが重要なカギとなりそうですね^^
まだまだ、これからの成長が楽しみなサーファーなので、今後も応援して行きましょう!